PH50
Louis Poulasen
「PH50」は、1958年に発売された名作ランプ「PH5」の50週年を祝って発表された、PH5の記念モデルです。
PH5はシェード表面がマット仕上げであるのに対して、PH50の表面は光沢のあるグロッシーな塗装がされており、色もカラフルな5色を揃えました。
イメージ
Image
ルイスポールセンの照明が愛される理由
The Reason Luis Paulsen's Lighting Is Loved
ルイスポールセンの照明は、世界の照明デザインに多大な影響を与えてきた北欧の明かりです。
どの作品をとってもたいへん美しく、目に優しい光を灯してくれる照明です。
100年以上もの歴史があり、近代照明のルーツといわれ、その完成度の高さはまさに芸術的です。
これまで長く愛されてきた理由は、ルイスポールセンの照明には特別なこだわりがあり、そして、そのこだわりがルイスポールセンの1つ1つの作品に見事に再現されているからです。
特長
Characteristic
眩しさを感じさせない柔らかな光
「PH 50」が点灯しているところを見ると、まぶしさ(グレア)を全く感じない事とその優しく柔らかな光に驚かされます。
まぶしさ(グレア)を全く感じさせない最大の理由は発光する電球を下から覗き込んでも見えないように、シェードが電球自体を包み込むデザインになっているからです。
PH50の放つ光は全て間接照明と同じ原理によって得られる光なので、直接光に比べてより柔らかく、より暖かく感じます。
全体的には間接光で照らしますが、本体下部がフロストガラスになっているので、テーブルの上に吊り下げた時は、本を読むのに十分な明るさを確保できます。
光を制御するフォルム
PH50と言えば大きさの異なる3枚の独特のカーブを持ったシェードが特徴的ですが、見た目だけのデザインでこのような形になったのではありません。すべては質の高い光で人や物、空間をどうやって自然に美しく照らすかを考えられた結果、生まれたフォルムなのです。
独特のカーブを持つシェードは効率よく美しく照らすために「対数螺旋」という理論をヘニングセンが独自に進化させ生まれたかたちです。効率のよいシェードの形状と同時に必要なのは光源のまぶしさ(グレア)を取り除く、という課題でしたが、大きさの異なる3枚のシェードを組合わせる事によってシンプルに解決されています。
■光源の位置が高い状態 |
■光源が適正位置の状態 |
■光源の位置が低い状態 |
各シェード の隙間からグレアが発生してしまいます。 |
グレアがな く、各シェード内側の 大部分の面積に反射した光が、 下方にたっぷり届きます。 |
グレアは発生しないが、 シェードの端まで光が当たりません。 |
光の精製
PH 50はランプが発する光の色についても、独自の視点からデザインされています。
PH5の良さはそのままいかしつつ、現在の生活環境に合わせて、細かな仕様を変更しています。
従来のPH5(PH 5 Plus)同様、PH 50にも21Wの電球型蛍光ランプを使用する事が出来ます。
メインシェードの下に組み込んだ小さなディスクの色を、蛍光灯を使用した場合でも光に暖かいトーンを与える目的で、これまでのブルーからレッドに変更されています。
蛍光灯の光でも、柔らかく暖かみのある光を放てるように工夫がされています。
特別なカラー
従来のクラシックのPH 5はシェード表面がマット仕上げであるのに対して、PH 50の表面はグロッシーな仕上げで、これまでにない新しさを感じることができます。
明るいカラフルな5色は、「チリ・レッド」、「ミント・ブルー」、「ワサビ・グリーン」、「ココナッツ・ホワイト」、そして「オリーブ・ブラック」と、カラー・コーディネートの選択肢を広げます。
テーブルの上で複数の色をミックスしたり、シンプルでハーモニアスなカラー・コンビネーションのインテリアを作り出したり、あるいはペンダントをひとつのカラー・エレメントとして用いたり…。
PH 50は、あかりのスイッチを入れた時も消した時も、室内空間を豊かにします。
PH50とPH5の違い
The difference between PH50 and PH5
PH 5とPH 50の仕様変更について
PH5はシェード表面がマットな仕上げですが、PH50の表面は光沢のあるグロッシーな仕上げとなっております。 また、PH5/PH50ともに、 蛍光灯を使用しても下方を十分明るくするよう、下面のボトムカバーがフロストガラスに変更されています。 (※従来のクラシックなPH5(1958-2009)の下面ボトムカバーは、白熱電球の光色 を補正するため青色に彩色した金属板でした。【生産終了品】)
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仕 様
Specification
●引掛けシーリング対応ですので、天井に引掛シーリングが付いていれば、
ご家庭でも電気工事なしで簡単に取り付けが可能です。
●コード長は、1.5mです。コード長さの加工(延長:有料 短縮:無料)も承れます。ご注文の際、備考欄にお申し付けください。追加料金はメールにてお知らせ致します。
※コード長さは器具自身とプラグ部分の長さも含めた全長をお書きください。
●E26電球型蛍光灯、または白熱電球Max150W。21Wの電球型蛍光灯も使用出来ます。
■ 電球の真下にはフロストガラス | ■ 取り付けも簡単です | ■ コードの長さの加工できます |
下面カバーには、 眩しさのないフロストガラスを使っています。 |
引掛シーリング式ですので、器具側についているコネクターを差込みクルッと回すだけで簡単に取り付けられます。 |
コードの長さは1.5m。短縮のカット加工は無料にてお受けできます。ご注文の際、備考欄に全長をご入力ください。 |
ポール・ヘニングセン
Poul Henningsen
ポールへニングセンは、デンマークの女優アグネス・へニングセンを母として、コペンハーゲンに生まれました。1911年から14年にフレデリクスベアのテクニカル・スクールで、1914年から1917年にコペンハーゲンのテクニカル・カレッジで学びました。 伝統的な機能主義建築をキャリアのスタートとした後、彼の興味は照明分野に移っていきました。また、活動領域は文筆活動にも広がり、ジャーナリスト、作家としても活躍しています。第二次大戦初期、コペンハーゲンのティヴォリ公園の主任アーキテクトも勤めましたが、ドイツ軍占領時には他の多くの芸術家たちと同様、スウェーデンに亡命し、亡命先のスウェーデンではすぐさまデンマーク人アーティスト・コミュニティーの中心的人物となりました。 ルイスポールセン社とのコラボレーションは1925年に始まり、1967年に亡くなるまで続きました。ルイスポールセン社は今日までも、へニングセンの天才の恩恵を受けています。ポール・へニングセンは、ルイスポールセン社の広報誌 「NYT」 の最初の編集者となりました。この 「NYT」 誌は、当時のルイスポールセン社CEO、ソーフス・カストラップ・オルセンが、デンマークの新聞紙からライターとしての活動の場を追われたへニングセンに、プレゼントとして提供したものです。(彼の政治的、文化的意見は当時、かなり急進的なものでした。) ポール・へニングセンがパイオニアとして切り開いてきた照明分野の業績 − 影と光、グレア、光による色の再現、そしてそれら光の特性を人間の福利に結びつくように利用すること − は、いまもルイスポールセン社が実践するライティング・セオリーの基礎となっています。 |
PH50 ラインナップ
PH50 line up ※各カラーのページへは ↓こちらの画像をクリック。
PH50 ルイスポールセン |
PH50 ルイスポールセン |
PH50 ルイスポールセン |
PH50 ルイスポールセン |
PH50 ルイスポールセン |